黒河新村(読み)くろかわしんむら

日本歴史地名大系 「黒河新村」の解説

黒河新村
くろかわしんむら

[現在地名]小杉町黒河新

太閤たいこう山北東の丘陵裾部に享保年間(一七一六―三六)に開発された新田村。村地は黒河村領に食込むような形で散在する。古来、当地周辺の村々の用水太閤山の谷などに設けられた溜池に依存していたが、常に水不足に苦しみ、これを解消するため享保八年ろつヶ用水が開削された。これによって不用となった溜池や従来の畑地が水田化され、一村立てになったのが当村で、元文五年(一七四〇)公的に一村として認められ、年貢割付状が交付された。開発開始は享保八年で同一五年の検地高は八五三石余、定免で三ツ五歩。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android