黒海経済協力宣言(読み)こっかいけいざいきょうりょくせんげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒海経済協力宣言」の意味・わかりやすい解説

黒海経済協力宣言
こっかいけいざいきょうりょくせんげん

世界経済の地域経済圏創立に呼応して,黒海周辺の諸国トルコ提唱により 1992年6月に調印した経済協力宣言。黒海周辺諸国の繁栄,平和,安定を目指し,自由貿易促進,投資銀行設立,通信,道路,空港,交通など社会基盤の整備,黒海の汚染防止などでの協力をうたっている。同時に,黒海周辺で続いている民族紛争を,全欧安保協力会議 (CSCE) の原則に基づいて平和的に解決するとしたボスポラス宣言にも調印した。参加国はロシア,ウクライナ,ジョージア(グルジア),アゼルバイジャンアルメニアモルドバ,トルコ,ギリシアアルバニアルーマニア,ブルガリアである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android