黒湯(読み)くろゆ

改訂新版 世界大百科事典 「黒湯」の意味・わかりやすい解説

黒湯[温泉] (くろゆ)

秋田県東部,仙北市の旧田沢湖町にある温泉。JR田沢湖線(秋田新幹線)田沢湖駅からバスの便がある。明治中期までは亀ノ湯と呼ばれた古い湯治場で,乳頭山(1478m)西麓にある乳頭温泉郷最奥に位置する。泉質は単純硫化水素泉で,泉温は78℃。湯量の多いことから湯滝による〈打たせ湯〉や露天ぶろが楽しめる。近くの田沢湖高原温泉の湯はここからの引湯である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黒湯の言及

【乳頭温泉郷】より

…秋田県東部,仙北郡田沢湖町にある温泉群。烏帽子(えぼし)岳(乳頭山,1478m)西斜面を下る先達(せんだつ)川上流の谷間にあり,鶴ノ湯,黒湯,孫六湯,蟹場(がにば),大釜,妙ノ湯の6温泉からなる。泉質は硫化水素泉,硫黄泉,単純泉などで,泉温は60℃前後が多く,湧出量はいずれも豊富である。…

※「黒湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android