いわゆるミニ新幹線の一つで、東北新幹線に乗入れて運転される特急「こまち」が走る、軌間1435ミリメートルの盛岡―大曲(おおまがり)―秋田間のJR線127.3キロメートルの通称。東日本旅客鉄道(JR東日本)の運営。線路名称上は盛岡―大曲間(75.6キロメートル)が田沢湖線、大曲―秋田間(51.7キロメートル)が奥羽本線に属する。
秋田新幹線は、山形新幹線に次いで2番目にミニ新幹線化された線区で、1990年(平成2)、JR東日本が秋田ミニ新幹線技術検討プロジェクトを発足させ、1992年1月に国、秋田県、岩手県、JR東日本の間で費用の負担割合についての合意がなされて、同年3月工事に着手、1997年3月22日、開通した。田沢湖線は全線軌間1067ミリメートルから1435ミリメートルに改築されて(全線単線)、在来線車両の乗入れはできなくなったが、普通列車は車両を新軌間に合わせて改造して運行されている。奥羽本線の区間は1067ミリメートル軌間と1435ミリメートル軌間の単線各1本が並行する線路配置となった(ただし、奥羽本線峰吉川(みねよしかわ)―神宮寺(じんぐうじ)間の在来線を3線区間として、新幹線をこの区間で複線化し、新幹線列車の行違いができるようになっている)。東京―秋田間に直通する特急「こまち」は、東北新幹線では特急「はやて」と併結されて、盛岡からは単独で秋田新幹線の区間に入る。この区間は最高時速130キロメートルに制限されているが、「こまち」は東京―秋田間をもっとも速い列車で3時間50分で走破する。
[青木栄一・青木 亮]
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JR東日本の田沢湖線(盛岡~大曲間)を標準軌に,奥羽本線(大曲~秋田間)を標準軌と狭軌との併用に改め,東京~盛岡間の東北新幹線の列車の一部を直通運行するもの。山形新幹線に次ぐいわゆるミニ新幹線である。1997年3月開業。秋田新幹線は愛称。
執筆者:編集部
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…高速鉄道網の整備を促進するため,暫定的に従来の狭軌線を標準軌に改めて新幹線鉄道直通線とし,フル規格の新幹線車両よりやや小型の直通用車両を原則として時速130km以上で運行する方式。1990年から整備新幹線の建設方式の一つとして制度化されたが,新幹線の計画区間以外でも92年7月福島~山形間(山形新幹線),97年3月盛岡~秋田間(秋田新幹線)が東北新幹線への直通線として同様の方式で開業し,これらは新幹線と在来線の直通という意味で新在直通運転とも呼ばれる。【和久田 康雄】。…
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