黒馬村(読み)くろまむら

日本歴史地名大系 「黒馬村」の解説

黒馬村
くろまむら

[現在地名]五條市黒駒くろま

吉野川南岸、なか村と御山みやま村の中間に位置。明応五年(一四九六)の坂合部殿証文(表野の田中家文書)に「坂合部郷殿際目之事(中略)中村(ママ)駒村之堺目ハフチノウエノ谷口より宮之下之四ツ辻より南へ廻り宮之馬場さ起よ里東へ道限り」「クロマ村の中河原ハ同村草苅場也」などとみえ、坂合部さかいべ郷に属し、「五條市史」所収の文禄二年(一五九三)の坂合部郷河南方検地帳には「合百七拾石壱升二合 内大豆卅三石九斗五合 黒駒村」とある。

坂合部郷の村々のうち、黒馬村・大津おおつ村・山影やまかげ村・田殿たどの村・火打野ひうちの村・嶺大深みねおぶか村・大野おおの村の七ヵ村は慶長郷帳・元和郷帳では一括して「坂部之内」となっており、村高一一〇九・六七石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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