山影(読み)さんえい

精選版 日本国語大辞典 「山影」の意味・読み・例文・類語

さん‐えい【山影】

〘名〙 物に映じている山のかげ。また、山の姿。やまかげ。
本朝無題詩(1162‐64頃)一・行幸平等院〈藤原季綱〉「倒傾山影浮寒水、漫落林粧透暮煙」 〔岑参‐春尋河陽間処士別業詩〕

やま‐かげ【山影】

〘名〙 物に映る山の形。また、山の姿。
※光悦本謡曲・白楽天(1464頃)「山陰の、うつるか水の青き海の、波の鼓の海青楽

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「山影」の意味・読み・例文・類語

やま‐かげ【山影】

山の姿。山の形。また、それが水面などに映ったもの。

さん‐えい【山影】

物に映った山のかげ。山の姿。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「山影」の読み・字形・画数・意味

【山影】さんえい

山のかげ。山の倒影。〔徐霞客游記、游黄山日記〕西のかた碧痕の一縷(いちる)なるをむ。余(われ)山影かと疑ふ。謂ふ、山影は夜むときは甚だし。此れは當(まさ)に是れ雲氣なるべしと。

字通「山」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android