黒髪遺跡(読み)くろかみいせき

日本歴史地名大系 「黒髪遺跡」の解説

黒髪遺跡
くろかみいせき

[現在地名]熊本市黒髪二丁目

立田たつだ山の南西にあり、一方では寺原てらばるの湿地帯に臨む県立済々黌高校の校地を中心とする弥生時代の遺跡。昭和一〇年(一九三五)校内の工事で甕棺二組が出土し、そのほか須玖式の合口甕棺壺棺なども出土した。この遺跡を有名にしたのは、当遺跡より出土した甕のほか、突帯文のついた壺などが黒髪式土器と名付けられたことによる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android