鼓が滝(読み)つづみがたき

日本歴史地名大系 「鼓が滝」の解説

鼓が滝
つづみがたき

[現在地名]熊本市松尾町平山

金峰きんぼう山西斜面を河内かわち川が浸食し、渓谷断崖をつくり、景勝地として知られ、肥後耶馬渓ひごやばけいとよばれる。この景勝の一つが鼓が滝で、標高一〇〇メートル余のところにある。歌枕としては「つづみの滝」と詠まれ、「拾遺集」に「清原元輔肥後守に侍りける時かの国のつづみの滝といふ所を見にまかりたりけるにことやうなる法師のよみ侍りける よみ人しらず」として、次の歌を載せる。

<資料は省略されています>

「国誌」によれば、この歌は清原元輔のもので、歌を詠んだ所を歌詠場うたよみばというとあるが、証歌によれば清原元輔の時代にこの滝はすでに音に聞こえた名所であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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