龍吟ずれば雲起こる(読み)りゅうぎんずればくもおこる

精選版 日本国語大辞典 「龍吟ずれば雲起こる」の意味・読み・例文・類語

りゅう【龍】=吟(ぎん)ずれば雲(くも)(お)こる[=興(おこ)りて雲(くも)を致(いた)す]

  1. 龍が雲を呼ぶように、英雄が一たび立てば衆士がこれに従う。同類が相応じ従うことのたとえ。
    1. [初出の実例]「れうきんすれば、くもおこり、とらうそむけば、かぜさわぐ。かかるためしあるにより、武蔵坊弁慶が、ゐたる所に、いさかひのなき、ことはなし」(出典:御伽草子・弁慶物語(室町時代小説集所収)(室町末))
    2. [その他の文献]〔王褒‐聖主得賢臣頌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android