ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「王褒」の意味・わかりやすい解説
王褒
おうほう
Wang Bao
[没]天和6(571)
中国,北周の文学者。琅邪臨沂 (山東省) の人。初め梁に仕え,吏部尚書,左僕射に進んだが,江陵が陥るに及んで北朝に入り,北周で小司空となり,宣州刺史に出て没した。北朝で庾信 (ゆしん) と並んで文名が高く,南の故郷を思い,また辺境の関塞を描写した詩が多いが,詩風はむしろ雄健である。
王褒
おうほう
Wang Bao
[没]神爵1(前61)
中国,前漢の文学者。資中 (四川省) の人。字,子淵。宣帝のとき諫大夫となった。『九懐』『洞簫賦』などの辞賦を著わした。諧謔的な筆致で奴隷の境遇を描写した『僮約 (どうやく) 』は,当時の社会生活をうかがう資料として価値をもっている。
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