かしらぬ

精選版 日本国語大辞典 「かしらぬ」の意味・読み・例文・類語

か‐しら‐・ぬ

  1. 〘 連語 〙 ( 疑問の係助詞「か」に「知らぬ」が付いたもの ) 文末について、疑いや問いかけの意を表わす。…だろうか。かしらん。かしら。
    1. [初出の実例]「なんと本材木町の金かしはどふだらふな、もふかすめいかしらぬ」(出典:洒落本・妓者呼子鳥(1777)一)

かしらぬの補助注記

接続助詞「が」を伴うなどして文中に用いられることもあるが、その場合は「知らぬ」の原義をとどめており、「知らない」の形もみられる。「浮世風呂‐四」の「其の様なめにお遇ひなすったかしらぬが、越後の雪ときたら」、「七偏人‐五」の「僉(みんな)の気に入らねへかは知らねへが」など。

かしらぬの語誌

→「かしらん」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例