ほっちり

精選版 日本国語大辞典 「ほっちり」の意味・読み・例文・類語

ほっちり

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 小さい点。ぽっち。ぽち
    1. [初出の実例]「額口のほっちりは灸点屋の看板か」(出典:洒落本・船頭深話(1802)四)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 目を見開くさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「目がほっちりと明て、中々此分では死れぬ」(出典:虎寛本狂言・鎌腹(室町末‐近世初))
    2. 量や程度の極めて少ないさまを表わす語。わずかに。
      1. [初出の実例]「秋蝉の虚に声きくしづかさは〈野水〉 藤の実つたふ雫ほっちり〈重五〉」(出典:俳諧・冬の日(1685))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android