ぽち(読み)ポチ

デジタル大辞泉 「ぽち」の意味・読み・例文・類語

ぽち

[名]
小さい点。また、小さい突起。ちょぼぽつ。ぽっち。「字の横にぽちを打つ」
関西地方で)雇い人芸者への、心づけ。祝儀チップ
[接尾]ぽっち[接尾]
[類語]ぽつちょぼちょん黒点こくてん中黒なかぐろドット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽち」の意味・読み・例文・類語

ぽち

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 小さい点。ぽつ。ちょぼ。また、小さくつき出た部分。ぼち。
      1. [初出の実例]「父は呼鈴の白いぽちを幾度かおしたけれども」(出典:花物語(1919)〈吉屋信子〉白菊)
    2. 芸妓や茶屋女などに与える祝儀。京阪地方でいう。はな。チップ。
      1. [初出の実例]「そりゃ得心する様に、最前ぽちが切れてあるぢゃて」(出典:歌舞伎・傾城浜真砂(1839)三幕)
    3. 犬につける名。特に、明治三、四〇年代(一八九七‐一九〇七)に流行した。
      1. [初出の実例]「逐出す筈の者に、如何(いつ)しかポチといふ名まで附いて」(出典平凡(1907)〈二葉亭四迷〉一三)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙ぽっち[ 二 ]

ぽちの補助注記

[ 一 ]語源については、( イ )英語で spotty (ぶち犬の意)、( ロ )米語で pooch (俗語、犬の意)、( ハ )フランス語で petit (小さい意)からと、諸説ある。

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