やっとこせ(読み)ヤットコセ

デジタル大辞泉 「やっとこせ」の意味・読み・例文・類語

やっとこ‐せ

[感]やっとこさ」に同じ。「やっとこせと、持ち上げる」
[副]やっとこさ」に同じ。「やっとこせ頂上に着いた」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やっとこせ」の意味・読み・例文・類語

やっとこ‐せ

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙
    1. 踊りや俗謡囃子詞(はやしことば)
      1. [初出の実例]「闇りへやっとこせいはアアのむね」(出典:雑俳・折句俵(1793))
    2. 重い荷物を持ちあげたり、力をこめて事をしたりする際に発する掛け声。やっとこさ。
      1. [初出の実例]「その大砲の上に馬のりになって、〈略〉やっとこせと仰むけになって」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 かろうじて。やっと。やっとこさ。
    1. [初出の実例]「土手へ筵囲ひしてやっとこせ凌いだ」(出典:土(1910)〈長塚節〉二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android