アグテレック-カルストとスロバキア-カルストの洞窟群(読み)アグテレックカルストとスロバキアカルストのどうくつぐん

世界遺産詳解 の解説

アグテレックカルストとスロバキアカルストのどうくつぐん【アグテレック-カルストとスロバキア-カルストの洞窟群】

1995年に登録、2000年、2008年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)。ハンガリー北部のアグテレック地方に広がるカルスト地形(アグテレック・カルスト)とスロバキア南部のスロバキア・カルストにまたがる、カルパティア山脈一帯に点在する700以上の洞窟群である。ハンガリー、スロバキア両国共有の世界遺産として登録されている。この洞窟群のなかに、ヨーロッパ最大の鍾乳洞バラドゥラ=ドミツァ洞窟がある。全長25kmの洞窟で、国境を越えて両国にまたがって伸びており、ハンガリーではバラドゥラ洞窟、スロバキアではドミツァ洞窟と呼んでいる。一帯は、ハンガリー側は国立公園に、スロバキア側は景観保護地区に指定されている。洞窟群のなかには、長い年月を経て自然に造形された鍾乳石などが存在する。◇英名はCaves of Aggtelek Karst and Slovak Karst

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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