アペイロン(英語表記)〈ギリシャ〉apeiron

デジタル大辞泉 「アペイロン」の意味・読み・例文・類語

アペイロン(〈ギリシャ〉apeiron)

《限り無きもの、他から限定を受けぬもの、の意》古代ギリシャの哲学者アナクシマンドロス用語で、宇宙の始源としての根源物質をさす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アペイロン」の意味・読み・例文・類語

アペイロン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] apeiron 「限定のないもの」の意 ) ギリシアのアナクシマンドロスが世界の根源の実在について用いた哲学概念。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアペイロンの言及

【無限】より

…古代ギリシアでは無限論は哲学と数学の交錯の上に成立した。そこでは無限はアペイロンapeironと呼ばれ,文字どおり明確な限定,限界のない,形のないものである。この点からすると無限は消極的,否定的なものとならざるをえない。…

※「アペイロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android