イエナのシラー記念館(読み)イエナのシラーきねんかん

世界の観光地名がわかる事典 「イエナのシラー記念館」の解説

イエナのシラーきねんかん【イエナのシラー記念館】

ドイツ中央部のテューリンゲン州ワイマール(Weimar)から列車で15分ほどの位置にある、緑豊かな大学町イエナJena)に現存する唯一の、ドイツの文豪シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller、1759~1805年)が暮らした庭付きの家。シラーは、1789年に、ゲーテ推挙によりイエナ大学の歴史学教授に就任するなど、イエナとの関わりも深い。1797年から1799年11月にゲーテのいるワイマールに移住するまで、彼は家族とともに夏の間、この家で暮らした。彼はこの家で『ヴァレンシュタイン』を書きあげ、さらに戯曲『メアリー・ステュアート』の執筆に着手した。ゲーテやフィヒテのような著名な人物も、この家にシラーを訪ねている。この家ではシラーが使っていた部屋が再現され、イエナ時代に関する資料が展示されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android