タチハイゴケ(読み)たちはいごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タチハイゴケ」の意味・わかりやすい解説

タチハイゴケ
たちはいごけ
[学] Calliergonella schreberi (B. S. G.) Grout.

コケ植物ヤナギゴケ科の1種。亜高山から高山帯を特徴づける種類で、森林内の腐植土上に大きな群落をつくる。茎は赤色で長く、5~10センチメートルとなり、羽状に枝を出す。葉はやや重なり合ってつき、卵形ないし倒卵形。葉の長さは2~2.5ミリメートルで、やや内側にくぼむ。雌雄異株。蒴は長さ3~4センチメートルの赤褐色の柄(え)の上に斜めにつく。円筒形で、帽(ぼう)(蘚帽(せんぼう))は膜質北半球に広く分布する。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android