ダルマラージカー(英語表記)Dharmarajika

デジタル大辞泉 「ダルマラージカー」の意味・読み・例文・類語

ダルマラージカー(Dharmarajika)

パキスタン北部、パンジャブ州タキシラにある同国最初期の仏教遺跡。マウリヤ朝アショカ王時代に建てられた高さ15メートル、直径50メートルの巨大な仏塔をはじめ、多く僧院祠堂遺構がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のダルマラージカーの言及

【タキシラ】より

…タキシラではこの3都市のほかに14の仏教寺院跡と二つの神祠が発掘され,都市外の丘陵や平野に点在する。なかでもビール丘と対する東の丘陵にあるダルマラージカーはもっとも壮大かつ古い歴史をもち,ジャウリアーンやモフラー・モラードゥなどの山寺とともにガンダーラ式の寺院建築や仏教芸術の歴史に重要な資料を提供している。タキシラはとくにガンダーラの仏寺と比較してスタッコ像が多く,アフガニスタンのハッダと双璧であり,古くにインド・アフガン派といった彫刻様式が提唱されたことがある。…

※「ダルマラージカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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