パンジャブ州(読み)パンジャブ(英語表記)Punjab

翻訳|Punjab

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンジャブ〔州〕
パンジャブ
Punjab

インド北西部の州。旧称パンジャビースバ Panjabi Suba。ヒマラヤ山脈南西麓,パンジャブ平原の東部を占める。イギリス統治時代には広大なパンジャブ州の一部であったが,1947年のインド,パキスタンの独立時に,西部がパキスタン領,東部がインド領に分割され,1966年の州再編成でハリヤナ州が分離,今日の州域が決まった。州都はチャンディーガル(ハリヤナ州と共通)。公用語はパンジャブ語。住民の約 61%がシク教徒,約 37%がヒンドゥー教徒。気候は大陸性で乾燥し,寒暖の差が大きい。今日のパンジャブ州の歴史は,バンダ・シン・バハドゥルが,1709年から 1710年にかけてこの地方をムガル帝国の支配下から解放したことに始まり,1716年バハドゥルが殺されたのち,ムガルとアフガンの攻撃を受けたが,1764年から 1765年にかけてランジート・シングシクの強大な王国を築いた。1849年にイギリス東インド会社軍に敗れ,以後インド独立時までイギリスが支配。イギリス統治時代に灌漑施設が近代化され,独立後もサトレジ川にバクラナンガルダムが建設されるなどして,コムギ,米,雑穀,綿花などを豊富に産するようになり,農業生産高はインド有数。綿花,羊毛,農業機械などの工場がある。1980年代には,パンジャブ州の分離独立を求めるシク教徒による「カリスタン(シク教徒の国)」運動が活発となり,1984年にはアムリッツァルのシク教総本山ゴールデンテンプルが占拠された。インディラ・ガンジー首相は軍隊を投入してこれを排除したが,死傷者は多数に上り,のちにガンジーはシク教徒の手で暗殺された。シク教徒とヒンドゥー教徒の流血の抗争は,1990年代初めには一応鎮静化した。面積 5万362km2。人口 2659万1000(2008推計)。

パンジャブ〔州〕
パンジャブ
Punjab

パキスタン北東部の州。州都ラホール。 18世紀末からシク王国の中心部であったが,イギリスとのシク戦争に敗北して 1849年に解体し,インドの一州となった。 1947年インド,パキスタンの分離にあたりパキスタンに帰属したが,55年に行政単位としては消滅。 70年行政区分の再編成により,州として成立。ラホール,ラワルピンディーサルゴダムルタン,バハワルプールの5県から成る。半乾燥地帯に属するが,インダス川とその諸支流 (五大河川) からの灌漑施設が整い,コムギ,綿花,米,サトウキビなどの栽培が盛んで,同国の大穀倉地帯を形成。ラホール,ラワルピンディー,ファイサラバードなどの大都市があり,繊維,機械,電気,食品加工などの工業も発達している。面積 20万 5344km2。人口 5384万 (1985推計) 。

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