チムール朝美術(読み)チムールちょうびじゅつ(英語表記)Timurid art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チムール朝美術」の意味・わかりやすい解説

チムール朝美術
チムールちょうびじゅつ
Timurid art

チムール朝治下のイスラム美術。首都サマルカンドヘラートを中心に発展。建築では壁面をおおいつくす彩釉タイル装飾やダブル・ドームの技術が発達し,著名な遺構としてサマルカンドのビービー・ハーヌム・モスクグール・エミール廟などがあげられる。絵画ではタブリーズ派シーラーズ派ヘラート派などによるペルシア・ミニアチュールが栄えた。書では優雅なナスターリーク体が考案され,高度な装丁技法と相まって豪華な写本 (→装飾写本 ) が数多く制作された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android