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モスク モスク mosque

翻訳|mosque

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モスク
モスク
mosque

イスラム教徒が唯一神アッラーに対する礼拝を行うための施設。アラビア語マスジド (ひれ伏すところ,礼拝所) という。聖日 (金曜日) の集団礼拝が催される各都市の中央モスク,あるいはそれに匹敵する大規模なモスクをジャーミ (会衆礼拝所) などと呼ぶ。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

モスク

イスラム教の礼拝施設。モスクは英語で、アラビア語ではマスジドと呼ばれる。「跪拝(きはい)する所」という意味がある。イスラム教徒が1日5回集まり、聖地メッカ(サウジアラビア)に向かって集団礼拝し、イスラム教の聖典コーランを朗唱する。コーランやアラビア語を子どもに教えたり、ラマダン(断食月)明けに食事会を開いたり、様々な形で利用されている。体を清める沐浴(もくよく)場や、イスラム教関連の図書室を備える施設もある。

(2013-03-25 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

モスク(mosque)

イスラム教の礼拝堂。厳しい偶像否定から、一切の祭壇や像はなく、カーバ神殿の方向を示すミフラーブ(壁龕(へきがん))とミンバル(説教壇)が正面にあるだけで、外郭には礼拝の呼びかけを行うミナレット、浄めを行う水場を備える。
[補説]アラビア語のマスジッド(跪拝(きはい)する所の意)がスペイン語メスキータとなり、英語に取り入れられてモスクとなった。

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百科事典マイペディアの解説

モスク

イスラムの礼拝堂。アラビア語でマスジドmasjidといい,〈平伏する場所〉を意味する。主堂は長方形の大きな堂で,メッカに向かう壁にミフラーブを設けて龕(がん)を装飾し,そのわきに説教壇(ミンバル)を設ける。

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世界大百科事典 第2版の解説

モスク【mosque】

イスラム教徒の礼拝所,礼拝堂。アラビア語でマスジドmasjidといい,礼拝の最も重要な部分とみなされる平伏(スジュード)を行う場所を意味する。コーランでは,メッカのカーバを囲む聖所が,マスジド・アルハラームMasjid al‐Harām(聖モスク)と呼ばれ,現在もその名で呼ばれる。ムハンマドヒジュラ後ただちにメディナで住宅を建てたが,その中庭がイスラム最初のモスクとされた。現在の預言者のモスクの起源である。

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大辞林 第三版の解説

モスク【mosque】

イスラム教の礼拝所。神像は安置せず,メッカの方に向けてミフラーブという壁龕へきがんを設ける。外に潔斎用の泉水と礼拝の時刻を告知するミナレットという塔を備える。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モスク
もすく
mosque

イスラム教徒の礼拝所。アラビア語のマスジッド(跪拝(きはい)する所の意)が、スペイン語のメスキータを経て、英語のモスクとなった。とくに金曜日の正午の集団礼拝に使われる大モスクは、マスジッド・アルジャーミー(金曜日モスク。略してジャーミーともいう)とよばれる。また後の時代になると、学校、病院、宿舎、王や聖者の墓を伴った建築物も多くなり、礼拝所の機能とともに、教育・社交の場ともなった。
 コーランではすでにメッカの聖域が「聖モスク」(マスジッド・アルハラーム)とよばれている。伝承によると、ムハンマド(マホメット)はメディナへの移住(ヒジュラ)ののち、ただちに集団礼拝の場としてモスクを建てたといわれる。このモスクは、ムハンマドと彼の妻たちの住居の一部であり、これが現在の預言者モスク(マスジッド・アルナビー)の元である。メッカの聖モスク、メディナの預言者モスクは現在でも、エルサレムのアクサー・モスクとともにイスラムの三大聖地とみなされている。
 アラブの大征服に際しては、各軍営都市にモスクが建てられた。初期のモスクのうち、現在でも当時の形を比較的伝えているものに、ダマスカスのウマイヤ・モスクやカイラワーンのシーディー・ウクバ・モスクなどがある。
 礼拝の場という機能は共通であるが、建築様式として定められた規則はないので、時代・地域によりモスクの外見には大きな差異がみられる。おもな様式には、シリア・エジプト型、マグレブ・スペイン型、イラン型、オスマン型、インド型などがある。
 モスクは普通、礼拝の呼びかけ(アザーン)を行うミナレット(尖塔(せんとう))、礼拝の前の浄(きよ)め(ウドゥー)を行うための水場を備えている。また内部にはキブラ(礼拝の方向)を示すミフラーブとよばれる壁龕(へきがん)、ミンバルとよばれる説教壇などがあり、床にはカーペットが敷き詰められている。モスク内には祭壇のようなとくに聖なる場所はない。ミフラーブがモスクの中でもっとも装飾される場所である。しかし、イスラム教では図像表現が禁止されているので、モスク内の装飾は図案化されたアラビア文字やアラベスク文様である。[竹下政孝]

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世界大百科事典内のモスクの言及

【イスラム美術】より

…また,視覚的にも単調きわまりない環境に取り囲まれた都市などオアシスの集落では造園に力が注がれ,噴水や縦横に配置された水路を基本とした庭園が随所に設けられた。 宗教的な観点からは,礼拝のために地域住民の大部分を収容できるスペースがモスクにまず要求され,さらに,聖地メッカに面する内壁面に設けられ,礼拝の方向(キブラ)を示すミフラーブ(壁龕)が必須条件となり,そのほかに礼拝を指導するイマームの座席ともいうべき階段状のミンバル(説教壇),礼拝に参集すべくムアッジンが信徒に呼びかけを行う高塔ミナレット(マナーラ),礼拝の前に行う潔斎(ウドゥー)のための泉亭ないし水槽などが重要な条件となった。 イスラム世界の建築に見られる閉鎖性の側面は,特に民家の造りに影響を及ぼした。…

【中東】より

…これらの背景としては,中東,インド亜大陸,東南アジアなどイスラム世界との人物交流が増加し,インド亜大陸からのムスリム商人やソ連から亡命したトルコ系ムスリムが日本において活動するようになったことがあげられる。日本で活動を始めたこれらの人々によって,まず神戸にモスクが建設され(1935),次いで日本人ムスリムらの協力をも得て東京にもモスクが建設されるにいたった(1938)。日本最初の公開のイスラム礼拝式は,すでに1922年東京でトルコ系ムスリムのイマームによって行われている。…

【天国】より

…他方,樹木とくに果樹は,独立して表現される場合も,しばしば単純化された楽園としての意味をもち,その周辺に鳥獣が遊ぶさまを描写したものが,キリスト教およびイスラムの美術に数多く見られる(パレルモ王宮のモザイクなど)。さらにキリスト教教会堂が植物彫刻で満たされ,イスラムのモスクが植物の形態に由来する文様のモザイクやタイルで一面に飾られるのも,そこに楽園表現の意図が働いているものと見ることができる。 天国ないし楽園の第2の類型は,聖書の末尾すなわち《ヨハネの黙示録》21章に記されている〈新しきエルサレム〉である。…

【都市】より


[巨大都市]
 大都市のなかで人口1000万前後の巨大都市が20世紀初期から先進諸国に現れた。たとえばロンドン,ニューヨーク,上海,東京などであり,第2次世界大戦後にはロサンゼルス,シカゴ,カルカッタ,メキシコ・シティ,モスクワ,サン・パウロ,ソウル,ジャカルタなども加わった。これら巨大都市の特徴はその国の卓越都市であるとともに,世界都市としての機能も備えるようになったことであり,都心部の業務地域に外国籍・多国籍企業の事務所の集中がみられる。…

【マドラサ】より

…法学を中心に,コーラン諸学,ハディース学,神学,言語学,古詩学などの教授が中心で,数学,天文学,医学,哲学などイスラムにとっては外来の学問も教授される場合もあり,イスラム世界に広く存在し,小さな町でも一つ以上,大都市では数十から100を超えるマドラサがあった。マドラサは大きなモスクそのものの場合もあり,またモスクの付属施設の場合もあった。授業はモスクの礼拝場でなされるのが普通であったが,場合によってはマドラサとしての特別の施設にモスクが付属することもある。…

【ミナレット】より

…イスラムの礼拝堂モスクの構成要素の一つで,ムアッジンが信徒に祈禱の時刻を告げる,いわゆるアザーンを行うための高塔。アラビア語ではマナーラmanāra。…

【ミフラーブ】より

…イスラムの礼拝堂モスクの四壁のなかで,とくに聖地メッカの方向に面する側の内壁に設けられるアーチ形のニッチ(壁龕)。主軸となる中央廊(幅広く一段高い)とキブラ壁との接点などに設置されることが多いが,小型のミフラーブが数基加えられることもある。…

【ミンバル】より

…イスラムの礼拝堂モスク,とくに大都市の主要モスクのミフラーブの右側に設置される説教壇で,イマームの説教やコーランの朗唱のために使用される。かつてはここから種々の布告や公文書の通達が行われたこともあり,初期のイスラム社会においては政治的・宗教的象徴であったといえる。…

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