ハウスブーフの画家(読み)ハウスブーフのがか(英語表記)Hausbuchmeister
Meister des Hausbuch(e)s

改訂新版 世界大百科事典 「ハウスブーフの画家」の意味・わかりやすい解説

ハウスブーフの画家 (ハウスブーフのがか)
Hausbuchmeister
Meister des Hausbuch(e)s

1470-1505年ころ,ドイツのマインツ周辺のミッテルライン地方で活躍した版画家,画家。生没年および本名経歴は不明。呼称は,1480年ころ作とされるその挿絵本《ウォルフエックWolfeggの家事書(ハウスブーフ)》に由来する。また,その版画作品の大半がアムステルダム版画収集館の所蔵になるため,〈アムステルダム版画収集館の画家Meister des Amsterdamer Kabinetts〉とも呼ばれる。91点の銅版画が今日知られ,それらはドライ・ポイントの技法を用いた最も早い例として知られる。初期のA.デューラーに影響を与えた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android