日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 リード(Charles Reade)りーどCharles Reade(1814―1884) イギリスの小説家。オックスフォード大学のモードリン学寮に学び、特別研究員となった。リンカーン法学院で弁護士の資格を得たが開業せず、最初劇作に手を染め、のち小説に転じ、『改むるにはばかるなかれ』(1856)では監獄の、『現金』(1863)では精神科病院の害悪を攻撃し、『悪だくみ』(1869)では船舶保険を扱うなど、時事的問題や社会批判を取り込んだ作品を書いたが、今日では宗教改革時代の歴史ロマンス『僧院と炉辺』(1861)で記憶される。[佐野 晃] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例