一村一品運動(読み)いっそんいっぴんうんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一村一品運動」の意味・わかりやすい解説

一村一品運動
いっそんいっぴんうんどう

各地域が主体的に特産品を作り,地域振興を図ろうとする運動。 1980年大分県の平松知事の提唱に始まり,全国的に広まったもの。真の狙いは,各地が自前の内発力で地域活性化を図ろうという,「むらづくり」の意識改革にある。焼酎漬け物人形菓子など個性的な特産品が開発され,「ふるさと宅急便」を生む原動力ともなった。今後の課題は,これが特産品づくりから真の「むらづくり」に昇華できるかどうかにある。

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世界大百科事典(旧版)内の一村一品運動の言及

【大分[県]】より

…面積=6337.28km2(全国22位)人口(1995)=123万1306人(全国34位)人口密度(1995)=194人/km2(全国36位)市町村(1997.4)=11市36町11村県庁所在地=大分市(人口=42万6979人)県花=ブンゴウメ 県木=ブンゴウメ 県鳥=メジロ九州地方の北東部に位置し,瀬戸内海と豊後水道に臨む県。北西は福岡県,南西は熊本県,南は宮崎県に接する。東西約120km,南北約110km。…

【地場産業】より

…また伝統工業,在来工業(産業)という呼び方があり,一般に地場産業のうち,ある程度の歴史・伝統を有するものに使われる。
[一村一品運動]
 地場産業というほどの規模にはほど遠いが,地方の村や町単位の地域経済活性化運動に〈一村一品運動〉があり,各地に特産品産業が生まれている。1979年11月に大分県知事平松守彦が提唱しているが,こうした運動は昭和30年代半ばころからあり,現在では全国的な広がりをみせている。…

※「一村一品運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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