上中元寺薬師堂(読み)かみちゆうがんじやくしどう

日本歴史地名大系 「上中元寺薬師堂」の解説

上中元寺薬師堂
かみちゆうがんじやくしどう

[現在地名]添田町中元寺

中元寺川に設けられた陣屋じんやダムの北にある上中元寺地区の陣屋にある。薬師堂縁起(現存せず)によると、永延年中(九八七―九八九)恵心僧都(源信)がこの地に一寺を建立、薬師如来坐像・両脇侍・十二神将を造って祀ったという。県指定文化財の木造薬師如来坐像および台座(八角六重裳懸座)ハルニレの木による一木造で、像高七二センチ、光背は輪光背、台座は須弥座で高さ五四センチ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android