日本歴史地名大系 「添田町」の解説 添田町そえだまち 福岡県:田川郡添田町面積:一三二・一〇平方キロ(境界未定)田川郡の南端部に位置し、東は京都(みやこ)郡犀川(さいがわ)町、北は赤(あか)村・大任(おおとう)町、西は川崎(かわさき)町、嘉穂(かほ)郡嘉穂町、南西は朝倉(あさくら)郡小石原(こいしわら)村、南は同郡宝珠山(ほうしゆやま)村、大分県日田市に接するが、南東の同県下毛(しもげ)郡山国(やまくに)町との境は一部境界未定。町域の南部は英彦(ひこ)山を主峰とする山々が東西に連続し、東から西へ鷹(たか)ノ巣(す)山(九七九・三メートル)・岳滅鬼(がくめき)山(一〇三六・八メートル)・障子(しようじ)ヶ岳(八九六メートル)・釈迦(しやか)岳(八四四・二メートル)・大日(だいにち)ヶ岳(八二九・八メートル)などの高山が並ぶ。これらの高山と広大な山林や風光明媚な景観は英彦山国定公園に指定されている。東部の津野(つの)と犀川町の境も高地で、西の当町と川崎町・嘉穂町との境をなす戸谷(とや)ヶ岳(七〇二メートル)から中元寺(ちゆうがんじ)方面にも山地がみられ、両者の間に日(ひ)岳から赤村との境をなす岩石(がんじやく)山にかけての山々などがみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「添田町」の意味・わかりやすい解説 添田〔町〕そえだ 福岡県東部,遠賀 (おんが) 川支流の彦山川上流域を占める町。 1912年町制。 55年津野村と合体。南部は大分県に接し,町域の大部分は英彦山地にある。中心地区の添田は宿場町,その南方の彦山は英彦山神宮の門前町として発達。明治中期以後は筑豊炭田の炭鉱町として繁栄したが,相次ぐ閉山により,山間の農村に戻った。米作のほか,高冷地野菜園芸が行われ,杉・檜材の生産も多い。また産炭地域振興事業により縫製,織物などの中小企業が進出。耶馬日田英彦山国定公園の一中心で,旧数山 (すやま) 家住宅,中島家住宅など重要文化財のほか,旧亀石坊庭園 (名勝) ,英彦山神宮など名所旧跡に富み,英彦山の鬼スギは天然記念物。 71年に油木ダムが完成。 JR日田彦山線,国道 500号線が通じる。面積 132.20km2(境界未定)。人口 8801(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by