下り行く(読み)クダリユク

デジタル大辞泉 「下り行く」の意味・読み・例文・類語

くだり‐ゆ・く【下り行く】

[動カ五(四)]
坂道などを下っていく。また、都から地方へ行く。
世の中が末となっていく。おとろえていく。
「―・く運は誰が導きの薄命道」〈一葉・やみ夜〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下り行く」の意味・読み・例文・類語

くだり‐ゆ・く【下行】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 坂道を下って行く。また、都から地方へ行く。
    1. [初出の実例]「時の間に王城に上り、鎮西に下り行ける也」(出典:今昔物語集(1120頃か)一一)
  3. おとろえていく。世の中が末となっていく。
    1. [初出の実例]「世のくだりゆくさまを示し給ふ故に」(出典:古今著聞集(1254)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android