九之里村(読み)くのりむら

日本歴史地名大系 「九之里村」の解説

九之里村
くのりむら

[現在地名]近江八幡市金剛寺町こんごうじちよう

大手おおて村の南にある。朝鮮人街道から分岐して琵琶湖湖岸に向かう道(浜街道とも)沿いに集落を形成。古代条里の遺称とされる小字名が多く残る。当地は守護六角氏家臣の九里氏が居住した所と伝える(蒲生郡志)。元和四年(一六一八)に当村高三〇〇石(うち一六石は鷹飼村内にあった)などが、二代将軍徳川秀忠夫人崇源院(徳子)の化粧料地となっていた(中島文書)。寛永三年(一六二六)崇源院が没し、九条家領となる。元禄一四年(一七〇一)頃から山城随心ずいしん(現京都市山科区)領となり、同院領で幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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