乾草峠遺跡(読み)ほしくさとうげいせき

日本歴史地名大系 「乾草峠遺跡」の解説

乾草峠遺跡
ほしくさとうげいせき

[現在地名]三島市佐野

箱根はこね山西麓の緩斜面が沖積地と接する標高約一八〇メートルの舌状台地上に立地する縄文時代早期末を中心とした集落遺跡。昭和五五年(一九八〇)全体面積約三〇〇〇平方メートルのうち約一〇〇〇平方メートルが調査され、縄文時代早期末の住居跡一四棟、前期後半の住居跡一棟、土坑一三基・炉穴一基が検出されている。早期末の住居跡一四棟の時期はすべて神ノ木台式期に限定され、一時期の集落の姿を示すものとして注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android