仁智 栄坊(読み)ニチ エイボウ

20世紀日本人名事典 「仁智 栄坊」の解説

仁智 栄坊
ニチ エイボウ

昭和期の俳人



生年
明治43(1910)年7月8日

没年
平成5(1993)年3月31日

出生地
高知市

本名
北尾 一水(キタオ カズミ)

学歴〔年〕
大阪外語露語科卒

経歴
昭和8年大阪逓信局に入り、露語放送に従事。9年岸風三楼らに誘われて京大俳句会会員となり、諷刺風の自由奔放な俳句を多く発表した。15年京大俳句弾圧事件に連座、投獄される。16年渡満し、満州電信電話ハルピン放送局に勤務。敗戦シベリアに長く抑留され、24年引揚げ。戦後、「芭蕉同人、「三角点」同人投句したが、やがて俳壇とは無縁となる。39〜45年石川島播磨造船所に勤務し、のちに神戸で通訳業に就く。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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