仕舞ひ付ける(読み)シマイツケル

デジタル大辞泉 「仕舞ひ付ける」の意味・読み・例文・類語

しまい‐つ・ける〔しまひ‐〕【仕舞ひ付ける】

[動カ下一]近世語
始末をつける。殺してしまう。
「まづ這奴しゃつを―・けて、路銀を奪ひ」〈読・弓張月・後〉
(「しまいつけた」の形で)失敗したときに言う語。しまった。しくじった。
「いめえましい、―・けた」〈洒・穴可至子〉

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精選版 日本国語大辞典 「仕舞ひ付ける」の意味・読み・例文・類語

しまい‐つ・けるしまひ‥【仕舞付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しまひつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 始末をつける。じゃまな者を殺してしまう。また、物をすっかりだめにしてしまう。
    1. [初出の実例]「すぐに親方めもしまひ付ふと切かける刀を」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)五)
  3. すべてを失ってしまう。まったく失敗する。
    1. [初出の実例]「ヱヱいめへましいしまい付た」(出典:洒落本・穴可至子(1802))

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