初垂(読み)はつたり

精選版 日本国語大辞典 「初垂」の意味・読み・例文・類語

はつ‐たり【初垂】

  1. 〘 名詞 〙 海水をこして製塩する時、最初に垂れた塩の汁。一説に、塩を焼く前にくみ取った濃い塩水とも。
    1. [初出の実例]「おし照るや 難波の小江の 始垂(はつたり)を 辛く垂れ来て〈略〉吾が自らに 塩塗りたまひ」(出典万葉集(8C後)一六・三八八六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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