北佐木村(読み)きたさきむら

日本歴史地名大系 「北佐木村」の解説

北佐木村
きたさきむら

[現在地名]川本町北佐木

南佐木村の北、北流する大家おおえ川および三俣みまた(江川支流)に注ぐ三谷みたに川の源流域の山間に立地。ほかに白地しらじ峠に発する崎谷さきたに(木谷川支流)が南佐木村へ流れている。中世は佐木郷(三原郷)に含まれていた。川下かわくだり谷戸たんどから温泉津ゆのつ(現温泉津町)への道が通る。元禄一〇年(一六九七)の石見銀山領村々覚では邇摩にま郡のうちに村名がみえ、田方一〇八石余・畑方二六石余・新田畑一六石余、年貢高は米五二石余・銀二七八匁余、小物成は鉄穴役銀一〇匁・山手役四匁など、家数は本家二二・門屋一六、人数一三五、鉄砲一挺がある。宝永石見国郷村帳でも邇摩郡に属し、高一五〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android