川下(読み)かわしも

精選版 日本国語大辞典 「川下」の意味・読み・例文・類語

かわ‐しも かは‥【川下】

〘名〙 川の水の流れ下っていく方。また、川口に近い方。下流川尻(かわじり)川裾(かわすそ)。⇔川上(かわかみ)
謡曲鵜飼(1430頃)「この川下(かわしも)、岩落と申す所を通り候ひしに」

かわ‐くだり かは‥【川下】

〘名〙 船で川を、とくに急流を下ること。また、そうしながら景観を楽しむ船遊び。

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デジタル大辞泉 「川下」の意味・読み・例文・類語

かわ‐しも〔かは‐〕【川下】

川の水の流れ下る方。川口に近い方。下流。⇔川上
組織底辺また下層。「川下意見を吸い上げる」⇔川上
最終製品を販売する段階をいう。小売り。「川上から川下までの一貫事業体制を強化し企業価値向上を図る」⇔川上
[類語]下流川尻上流川上中流河口川口

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の川下の言及

【経営多角化】より

…(2)垂直型多角化 現有の製品分野で,異なる生産・販売段階の方向に多角化するものである。これはさらに前進的(最終製品志向型または川下型)多角化と後進的(原料遡及型または川上型)多角化とに分かれる。前者は素材メーカーが加工段階へ進出する形,後者は完成品メーカーが原料生産分野に進出する形である。…

※「川下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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