南加賀古窯跡群(読み)みなみかがこようせきぐん

日本歴史地名大系 「南加賀古窯跡群」の解説

南加賀古窯跡群
みなみかがこようせきぐん

[現在地名]小松市戸津町・林町・二ッ梨町・那谷町、加賀市箱宮町・松山町

小松・加賀両市境の丘陵地帯に広がる古代窯業生産地で、一部で中世古陶(加賀焼)生産遺跡とも重なる。馬場ばんば川から動橋いぶりばし川の間の低丘陵(標高四〇―一〇〇メートル)斜面に立地し、現在確認されている須恵器窯跡は、古墳時代約四〇基・奈良時代約二五基・平安時代約四五基があり、時期不詳のものを含めると総計約一五〇基が知られる。そのほかに土師器窯跡と中世窯跡がそれぞれ約二五基発見されており、石川県内では有数の窯業生産地帯として重要。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報