囲妾(読み)かこいめかけ

精選版 日本国語大辞典 「囲妾」の意味・読み・例文・類語

かこい‐めかけかこひ‥【囲妾】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代の妾の一種。一、二か月の短期契約で、奉公人口入れ屋などで売春する女性。普通の妾と異なり、隠し売女(ばいじょ)同然と見なされ処罰された。月縛り。かこいしょう。
    1. [初出の実例]「渡世難相成、暮方に差支、囲妾に相成候旨は申立候得共」(出典:徳川禁令考‐後集・第三・巻二一・文久二年(1862)二月一六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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