坪生村(読み)つぼうむら

日本歴史地名大系 「坪生村」の解説

坪生村
つぼうむら

[現在地名]福山市坪生町

東は備中国有田ありた(現岡山県笠岡市)に接し、北は安那やすな上竹田かみたけだ(現深安郡神辺町)、西は浦上うらかみ村、南は大門だいもん村。四方山地北東から南西に細長い小盆地をなす。奈良時代の条里制の坪の端に開かれた土地で、坪に付属するものとして「坪の尾」と名付けたのではないかと考察されている(坪生村史)。平安時代、当地を中心に摂関家領坪生庄が立荘され、室町時代まで一条家領として存続していたが、在地支配者は転々としている。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳によれば高六七二石余、寛文一一年(一六七一)には神森かんもり明神松崎まつざき堂の前どうのまえが開墾され宮の前地新涯が造成されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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