大伴の(読み)オオトモノ

デジタル大辞泉 「大伴の」の意味・読み・例文・類語

おおとも‐の〔おほとも‐〕【大伴の】

[枕]大伴(現在の大阪辺りをさす地名)にある港「御津みつ」と同音の「見つ」にかかる。
「―見つとは言はじ」〈・五六五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大伴の」の意味・読み・例文・類語

おおとも‐のおほとも‥【大伴の】

  1. ( 「大伴」は今の大阪のあたりをひろくいう地名 ) 大伴にある難波津を「三津」といい、同音の「見つ」にかかる。
    1. [初出の実例]「大伴乃(おほともノ)見つとは言はじあかねさし照れる月夜に直(ただ)に逢へりとも」(出典万葉集(8C後)四・五六五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android