徳島新田(読み)とくしましんでん

日本歴史地名大系 「徳島新田」の解説

徳島新田
とくしましんでん

[現在地名]潮来延方のぶかた

延方村の南、浪逆なさか浦の湖中に堆積した砂洲に成立した開拓新田。北と西は大洲おおす新田に接し、東はわに川を隔てて鹿島郡下幡木しもはたき(現神栖町)に相対する。藩境の湖上に形成された砂洲の所属をめぐって水戸藩領延方村と旗本新庄隠岐守知行所下幡木村の争いがあり、延方村内徳島新田発端御書上(南郡御用留)によれば、寛永一一年(一六三四)に水戸藩は砂洲の延方村所属を主張し、正保年間(一六四四―四八)幕府へ差出した常陸国絵図にも洲を延方村に書入れている。さらに慶安二年(一六四九)には検地帳を作成して、石高八〇石としたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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