憎子(読み)にくまれっこ

精選版 日本国語大辞典 「憎子」の意味・読み・例文・類語

にくまれっ‐こ【憎子】

  1. 〘 名詞 〙にくまれご(憎子)
    1. [初出の実例]「手余者だったが、代りに頭はよく利いて、憎まれっ子としてクラスの最有力者の一人だった」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上)

にくまれ‐ご【憎子】

  1. 〘 名詞 〙 人から嫌われる子ども。誰からもかわいがられない子ども。にくまれっ子。
    1. [初出の実例]「此犬はけなりげに候とみ候へばいとほしく候とて、にくまれ子をとる」(出典:米沢本沙石集(1283)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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