本願寺塩屋別院(読み)ほんがんじしおやべついん

日本歴史地名大系 「本願寺塩屋別院」の解説

本願寺塩屋別院
ほんがんじしおやべついん

[現在地名]丸亀市塩屋町

塩屋御坊と通称される浄土真宗本願寺輪番所。本尊阿弥陀仏。元和元年(一六一五)播州赤穂あこう(現兵庫県赤穂市)より移住者とともに移った菩提寺に、寛永二〇年(一六四三)教法寺の寺号が許されたが、享保一九年(一七三四)西本願寺別院となった(「播州赤穂より当国へ参り候人数其外諸事覚書」丸亀市史)。「全讃史」はこの間の事情について、教法寺住僧智観の没後その眷族村民の間に争いが起こり、西本願寺門主が寺を収め別院としたとする。「西讃府志」によれば四五間の境内に役寺教覚きようかく寺があり、のち役寺真相寺も建てられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報