杯を貰う(読み)サカズキヲモラウ

デジタル大辞泉 「杯を貰う」の意味・読み・例文・類語

さかずきもら・う

相手の杯を受け、つがれた酒を飲む。
親分子分の縁を結ぶ。

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精選版 日本国語大辞典 「杯を貰う」の意味・読み・例文・類語

さかずき【杯】 を 貰(もら)

  1. 酒席で、相手から酒をついでもらう。また、ついでもらって酒を飲む。
    1. [初出の実例]「生れついての気重の為めに、盃を貰ったり返したりする事さへ満足には出来ないで」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉一四)
  2. 親方の飲みほした杯を受けて飲み、親方、子方の縁を結ぶ。また、侠客仲間などで、子分になる。
    1. [初出の実例]「前髪をとり候節盃を貰ひ、或は名など付貰ひ候人」(出典:諸国風俗問状答(19C前)丹後国峯山領風俗問状答)

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