満足(読み)マンゾク

デジタル大辞泉 「満足」の意味・読み・例文・類語

まん‐ぞく【満足】

[名・形動](スル)
心にかなって不平不満のないこと。心が満ち足りること。また、そのさま。「満足な(の)ようす」「今の生活満足している」
十分であること。申し分のないこと。また、そのさま。「満足答え」「料理満足にできない」
数学で、ある条件を満たしていること。
[派生]まんぞくげ[形動]まんぞくさ[名]
[類語](1満悦充足飽満自足自得会心・充足感・充実感・自己満足本望堪能十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそ(―する)満ち足りる心行く堪能かんのうする満喫する安住する・安んずる甘んずる十分

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精選版 日本国語大辞典 「満足」の意味・読み・例文・類語

まん‐ぞく【満足】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「まんそく」とも )
  2. 希望が満ち足りて不平がなくなること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「心中願已満足」(出典:御堂関白記‐寛弘元年(1004)一一月二日)
    2. 「獅子は其の飢ゑたる腹を十分に満たせば、其れにて満足すれども、虎は決して満足すること無し」(出典:幼学読本(1887)〈西邨貞〉五)
  3. 十分であると感じること。完全または、無欠であること。欠けるところがないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「但、官位といひ俸祿といひ、御身にとっては悉く満足す」(出典:平家物語(13C前)三)
    2. 「諸道具何一つ満足(マンソク)なるは無く」(出典:男ごころ(1893)〈尾崎紅葉〉八)
    3. [その他の文献]〔南斉書‐張敬児伝〕
  4. 定員が充足すること。
    1. [初出の実例]「已上六口。当年堅義満足」(出典:大会日記(1511))
  5. 数学で、ある対象が与えられた条件にかなっていること。ある数が、与えられた方程式や不等式の解であること。
    1. [初出の実例]「二乗が2より大きいやうな、即ち不等式 x2>2 を満足するやうなすべての正の整数または分数x」(出典:零の発見(1939)〈吉田洋一直線を切る)

満足の派生語

まんぞく‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

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普及版 字通 「満足」の読み・字形・画数・意味

【満足】まんぞく

得心する。

字通「満」の項目を見る

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