松袋井村(読み)まつぶくろいむら

日本歴史地名大系 「松袋井村」の解説

松袋井村
まつぶくろいむら

[現在地名]袋井市松袋井

山名やまな郡に所属。彦島ひこじま村の南に位置し、西境蟹田かにた川、東を原野谷はらのや川が流れ、両川に挟まれた低地に立地する。永禄七年(一五六四)一二月一四日の今川氏真朱印状写(勢州御師亀田文書)に「松袋井村」とみえ、氏真は村内一〇貫文を伊勢神宮御師亀田大夫に安堵している。同一一年一二月二一日、徳川家康は「松袋井」ほかを久野くの城主久野宗能とその一門同心衆に与えている(「徳川家康判物」久野文書)。永禄頃と推定される熊野本宮神領覚書(紀伊続風土記)に「松袋井 一二貫」とみえ、紀州熊野本宮領があった。

江戸時代の領主は慶長八年(一六〇三)旗本久野領(弘化三年「高反別諸色明細書」兼子家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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