殉馬坑(読み)じゅんばこう

世界の観光地名がわかる事典 「殉馬坑」の解説

じゅんばこう【殉馬坑】

中国の山東省淄博(しはく)市の斉国故城東北部にある、斉の君主の墓といわれている、大規模な陵墓。『春秋左氏伝』に「崔氏荘公北郭に側す」とあり、斉の君主が埋葬されたことを伝えている。幅5m、全長約210mで、1964年と72年の2度にわたる発掘により出土した殉馬数は228頭。頭部外側に向けて2列に規則正しく並んで横たわっている様子は壮観である。坑の長さから、殉馬は600頭以上と予想され、斉の権力者の力がいかに強大であったか推測できる。西側南部の坑に建てられた展示館内には、殉馬105頭が並んでいる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android