江口浦(読み)えぐちうら

日本歴史地名大系 「江口浦」の解説

江口浦
えぐちうら

[現在地名]東市来町伊作田

伊作田いざくだ村の北西部、江口川が海に注ぐ河口に面した一帯に位置する。「三国名勝図会」では江口浜と記され、河口付近は満潮時には船の停泊ができ、一帯に漁師の家があり、北西隣に赤崎あかさき浦がある。文化三年(一八〇六)改の諸浦御奉公並万上納物定(列朝制度)によれば江口浦・赤崎浦伊集院いじゆういん神之川かみのかわ浦・市来郷神之川浦、崎野さきの(現市来町)の五浦の合計として浦人数四七二、浦水手役四五人立・雇水手役三三人立とあり、当浦の魚運上銀は四〇目であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報