清議報(読み)せいぎほう(英語表記)Qing-yi-bao; Ch`ing-i-pao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清議報」の意味・わかりやすい解説

清議報
せいぎほう
Qing-yi-bao; Ch`ing-i-pao

中国,清末に日本に亡命中の変法派 (→変法自彊運動 ) の人々が横浜で発行した旬刊の機関誌。光緒 24 (1898) 年 11月 11日 (太陽暦 12月 23日) 創刊。同 27年 11月 11日 (太陽暦 12月 21日) 停刊,全 100冊。梁啓超主幹とし,在日華商らの援助を得て刊行。その論調は,立憲君主制下における民権論の強調にあり,中国の危機を訴えた。梁啓超の『戊戌政変記』や譚嗣同の『仁学』などは初め本誌に掲載されたものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の清議報の言及

【新民叢報】より

…のちに不定期刊となる。日本に亡命していた梁啓超は,自分の編集した《清議報(せいぎほう)》を1901年(光緒27)12月,100期で停刊にしたが,翌年2月,それを受けついで,《新民叢報》を横浜で創刊した。その編集には,ほかに韓文挙,蔣智由,馬君武らがあたった。…

【梁啓超】より

… 変法が西太后ら頑固派のクーデタにより挫折すると,彼らの追及をまぬがれて日本に亡命した。同年10月,横浜で旬刊誌《清議報(せいぎほう)》を創刊し,保皇と君主立憲を宣伝し,また国際情勢と中国瓜分(列強による分割)の危機を鋭く指摘した。1902年2月,誌名を改めて《新民叢報》(半月刊)と題し,スペンサー流社会進化論とルソーの天賦民権論にもとづき,ほとんど共和主義に近い民権思想を政論,哲学,文学などの諸分野を通じて宣伝した。…

※「清議報」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android