粘土鉄岩(読み)ねんどてつがん(英語表記)clay ironstone

岩石学辞典 「粘土鉄岩」の解説

粘土鉄岩

一般に粘土質の菱鉄鉱質堆積物または団塊状の塊で,炭質物層,普通は上部にある石炭の薄層の中に産出するものに応用される.この語は様々な粘土質岩石で,赤鉄鉱褐鉄鉱などの酸化鉄を含むもの,または粘土質岩石の中に産する菱鉄鉱のseptarian団塊の記述に用いられてきた[Phillips : 1816, Pettijohn : 1975].septariumは亀の甲のように表面に多角形裂け目のある亀甲石で,通常炭酸カルシウムまたは粘土質炭酸第一鉄からなる団塊をいう[ランダムハウス : 1994].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android