美含庄(読み)みくみのしよう

日本歴史地名大系 「美含庄」の解説

美含庄
みくみのしよう

和名抄」記載の古代美含郡美含郷を継承した庄園とみられる。美含郷の比定地は諸説あって一定しないが、当庄については「但馬国美含庄大乗寺」と記された史料がある(建武元年八月一〇日「但馬国大乗寺檀那願文」熊野本宮大社文書)。中世の大乗だいじよう寺ももりの現在地ないし近傍に所在していたとみると、当庄は矢田やだ川下流域を含むことになる。弘安八年(一二八五)の但馬国太田文には、「美含庄 八拾四町三反三百卅分」とみえ、「領家浄土寺殿」「地頭加賀民部入道行景」の注記がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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